私の自作アンプ展示2


◇私の自作アンプ展示2◇

今までに製作してきたアンプを追加してみました。


(1)50S ステレオ 6CG7(1/2)-6CM6/6GM5-50-5R4GY


 50という球は、他の球にはない特別な音がするのかと思って作りました。しかし腕が悪いのか、他の球アンプと同じ音でした。50のドライブは、゛続魅惑の真空管アンプ゛に出ている回路を使いましたが、チョークコイルは使わず約500Vの50のB電源から 10KΩの抵抗を6CM6/6GM5の負荷抵抗に使いました。写真では6GM5を使ってあります。この球は7591と同じ規格の9T9の球です。50はDC点火としてあります。
【主な部品】
 P T:MX150(タンゴ)
 OPT:FW-20-7S(タンゴ) 16Ωに8ΩのSPを接続
 平滑コンはWV/1.2KVのオイルコンデンサー


(2)71APPステレオ 6RR8-12RLL3(1/2)-71APP-6BY5G


 PTは5V,2Aと6.3Vが2回路あり、5Vを71Aの1組みに使用、もう1組みの71Aは6.3Vから直列に抵抗を入れて点火しました。残りの6.3Vを6RR8,12RLL3と整流管には71Aと同じ大きさの6BY5Gを使いました。71AはPPなのでAC点火でもハムは出ません。OPTは山水のH-10-8です。


(3)6AC5S ステレオ 6SL7GT(1/2)-6AE7GT-6AC5GT-6X5GT/0Z4


 ダイレクトカップルチューブという球は゛魅惑の真空管アンプ゛を見て初めて知りました。
 295から2B6,6B5/25B5,6N625N5,6AB6,6AC6と続き最後が6AC5/25AC5のようです。そして6AC5以外の球は前段用の3極管を内蔵している複合3極管ですが、6AC5だけは前段の3極管を外付けと指定されています。これは76が指定の球になっています。また、6AC5PP用に76が2本入った6AE7があります。
 この球は断面が矩形のプレートが1つであり、このプレートの中にグリッド、カソードが二組入っています。6AE7のPはB+に接続、Kは6AC5のG1に接続、6AC5のKは接地です。従って6AE7のプレート電流は6AC5のG1に流れ13.5Vの電圧降下があります。この電圧が6AE7のグリッドバイアスになります。
25AC5はEp100Vの時は6AE5、Ep200Vの時は6AF5がそれぞれ指定の球です。画像の整流管は0Z4で、この球はメタル管に見えますが、ガラス管に金属がかぶせてあるMG管です。OPTは山水のHS-7で PTはジャンク箱にあったものです。


(4)B級モノラル・アンプ 6Q7-6K6GT-1635-6X5GT


 グリッドバイアスが0VのB級増幅管のアンプです。B級ですが特別な音ではありません。6Z7,6Y7,6N7,1635が差し替えられます。規格が一番小さい球は6Z7ですが、入力を制限すれば問題はありません。入力トランスは2次側が1次側より巻き数が少ないものが必要です。このトランスには昔変調機に使った山水のA-104で1次が42(T)、807AB2PP用、巻き線比は1:0.5×2です。OPTはLUX、CQ6B8、PTは山水のS-42,整流はチョークインプットなので、鉄心の締め方が甘いチョークコイルは唸ります。このアンプは大きさが違う球を差し替えられます。初段の6Q7は固定で、メタル管は6F6-6N7-6X5,GTは6F6GT-6N7GT-6X5GT/5Y4GT、ST-12型の球は6K6G-6Y7/6Z7/6X5G 、ST-14型の球は6F6G-6N7G-5Y4G です。 整流管のソケットの配線は、整流管のヒーターとして5Vにタップがあり6.3Vがあるトランスを使い1:E,2:0V,3:P,5:P,7:6.3V,8:5Vの接続、B+は8番ピンから取り出します。


(5)45シングル・モノアンプ, 6C6-45-84


 最初は45のロフチンアンプの予定でしたが、電圧配分が上手く出来ず、平凡な抵抗結合に代えました。45のヒーターはトランスを別に付けました。


<以上アンプ5点 2005.08.02公開>


(6)2B6シングルステレオ・アンプ 6SJ7GT-2B6-5Z3


 2B6はST-16型の古いダイレクトカップリング双3極管です。6B5/6N6からは回路が簡単になりますが、この2B6は少し面倒になります。
 パラパラ眺めていた本の中で回路を見つけたので組み立ててみることにしました。出力は4Wとなります。小型のシャーシを選んでしまった為、CHを付ける場所が無くなりました。シングルアンプであり、ハムの打ち消しはできないのでトランジスタのリップルフィルターを使いました。
【主な部品】
 P T:2126(ゼブラ)
 OPT:H-5S(タンゴ)


(6)2B6シングルステレオ・アンプ 6SJ7GT-2B6-5Z3


 2B6はST-16型の古いダイレクトカップリング双3極管です。6B5/6N6からは回路が簡単になりますが、この2B6は少し面倒になります。パラパラ眺めていた本の中で回路を見つけたので組み立ててみることにしました。


○見つけた回路図○


 出力は4Wとなります。小型のシャーシを選んでしまった為、CHを付ける場所が無くなりました。シングルアンプであり、ハムの打ち消しはできないのでトランジスタのリップルフィルターを使いました。
【主な部品】
 P T:2126(ゼブラ)
 OPT:H-5S(タンゴ)


(7)6AS7G/6080ステレオ・アンプ 5932-6080-5U4GB


 6AS7Gはもともとレギュレーター用に開発された内部抵抗の低い双3極管です。この球は、グリッドバイアス電圧が高いので1:3のインプットトランスを使いドライブすることにしました。CHもTVからの取り外し品です。
【主な部品】
 INPUT:LUX3657P
 P T:東芝TV用
 OPT:ノグチPMF-15P


(8)E406Nシングルステレオ・アンプ EF-37A-E406N-VU39B


 ずいぶん長い間眠っていたヨーロッパ球を使ってみました。フィラメントが4Vと半端な値の球です。これに見合うトランスが無かったのでヒータートランスは自作しました。
 普段見慣れているアメリカ系の球とは形が違いますが、出てくる音は同じでした。
【主な部品】
 P T:330V/60mA,6.3V/2A
 OPT:LUXSS5U
 C H:4BC5


<以上アンプ3点 2007.10.02公開>