安上がりの５球スーパー

◇安上がりの５球スーパーの製作◇

いかに安く作れるかというモチーフにスーパーを製作してみました。

◇回路図とIFT,Coilデータ◇

◇前面から◇

　普通はシャーシ上に付いている、トランス、IFT,バリコンが無いので、なんともしまりのない外観になりましたが実用には十分だと思います。

　安く仕上げるための方法
①トランスレスにします。これでトランス代が浮きます。球はヒーターを直列につなぎ、ヒーター電圧合計が70Vなので直列にシリコンダイオードを入れます。
このダイオードには並列にコンデンサーを入れないと同調ハムが入ります。
②コイルは既製品を使わず自作です。同調コイルはフィルムケースを利用、発振コイルはTR用のIFTを使います。
コア入りなので、パディングコンデンサーは300PFの固定コンデンサーが使えます。
③バリコンは280PFのポリバリコンを使います。これで受信範囲は550KHZ-1550KHZになりました。
ポリバリコンのトリマーが調整出来るように部品配置には考慮が必要です。
④IFTは1mHのチョークコイルと70PFのトリマー、そして100PFのコンデンサーを並列に入れます。
既製品のIFTより分離が悪いのでバリコン直結のダイアルで同調を取るのには好都合です。
⑤音量調整用のVRに小型を使いましたので、電流が流れる検波回路には直接入れず470KΩと0.01μFを入れて直流がVRに流れないようにしました。
⑥電圧が低いところはTR用のR,Cを使いました。

◇自作したＩＦＴ◇

IFT 1段目、コイルの間隔は受信しながら調整します。

赤いコアが発振コイルです。

　今回は手持ちの既製シャーシに組みましたが、オリジナルのシャーシに組み込めばスマートに仕上がるかもしれません。

<2004.11.07>