長年に渡り、球やトランスなど集めました。しかしながらアンプを多数作る元気も置き場所も無くなり、1台で球の違いを楽しもうとアンプを作りました。
シャシーは私好みのクロで仕上げています。 |
◇基 本 回 路◇
シャーシーに余裕があるのでしたら、B電圧の調整を出来るように細工をされましたら面白いかもしれません。
抵抗器でのドロップはレギュレーションが悪いので不可です。トランスに端子がある場合はこれを利用した方がベターです。 バイアスはカソードバイアスとし、位相反転は利得の高い方式を採用しました。 |
6L6メタルのUL接続ステレオアンプ
チューブは全てメタルで統一
事のきっかけは、いつか使ってみようと思いつつ長年集めた球が手つかずでそのまま貯まってしまいました。
セッティング場所もなくなりました。球はいろいろ手持ちにある。 どうしたものかと思案をすれば、スイッチの切り替えでいろいろな球が使えるようになる「真空管動作機」なるものを作ればこれらの問題も一挙解決という事になります。 現代の高級オーディオには匹敵しませんが、視覚上、操作を楽しむ点からも十分楽しめるアンプとなりました。 |
基本は6L6のUL接続と3結のステレオですが、どうやらB電流の容量から6V6あたりが適正で6L6はカソード抵抗を規定より増やしてB電流を下げる必要があります。
部品はすべて手持ちの品を用いました。中古のシャーシの上に、これも所々に穴のあるアルミ板を張り付けました。 PT:白黒TVの取り外し品で、磁気シールドは完全、ヒーター電流も3.5AX2程度、B電流も約200mAは取り出せそうです。B電圧は無負荷で280Vです。 OPT:最初はLUXのOY−14−5の予定でしたが、このOPTは不平衡電流が少ないので、各種の球を差し替えるのには不適当です。そこで山水のH10−10を用いました。2次を切り替えて16Ω端子に8Ω負荷で5Kとし、8Ω端子を10Kとします。切り替えはリレーを使っています。 リレーは2個共にDC100V用で、ULそして3結の切り替えも行っています。これは4回路-2接点のリレーを使い切り替えを行っています。 カソード抵抗は6GB8のUL接続で1本あたり50mAのプレート電流になるような抵抗を入れ、6K6、6F6ではもう少し大きい抵抗、それに6D5GG用に750Ωの3段切り替えとしてあります。 |
GEC−KT88のUL接続ステレオアンプ
左右の出力管のプレート電流とB電圧測定用のメーターを付けました。もし、片方のプレート電流が100mAを越える場合はカソード抵抗を増やします。
ドライバー段は最低限の回路で6SC7/GTを使いました。 効率の良い12AX7を使い、シャシーの下に入れるのも面白いでしょう。 使う予定の球は6F6/GT/G/MG/1613/1621/6AD7,6K6GT/G, 6L6/6L6G/GA/GB/GC/1614/1622, 6V6/GT/G, 6CA7,6EY6,6EZ5,6GB8,KT66,KT88,それにいろいろな整流管を組み合わせると当分の間楽しめます。B電圧を下げるときはエミ減の整流管を使い、6Y6も使ってみました。 6L6WGBのUL、整流管5V3AでRK180Ωの時プレート電流90mAX2、B電圧260V、RK350Ωでは60mA X2,で B電圧280V でした。 6Y6G-UL、エミ減の5U4Gを使い、RK180Ωの時プレート電流70mAX2、B電圧120V でした。 6K6-5Y3でULの場合はL10K,RK350Ω,Ip50mA×2,B=250V メーターでB電圧とプレート電流が読めるので便利です。 もう1つは出力が読めれば申し分ないのですが・・ |
<2004.10.09>