この歳になっても真空管でラジオを組み立てるのは大変面白いものです。そして受信出来た時の喜びは昔と変わらず、なんとも楽しいものです。
しかし、歳には勝てません。新たにシャーシー加工も億劫になりました。それに我が家には自作品をはじめ、沢山のラジオとアンプが所狭しと部屋と物置を占領しつつあります。 それでもラジオを作って楽しみたいと常々思っています。とはいえあまり増やすのも考え物であります。 台数を増やさずしてラジオ作りを楽しみたいとなると、今まで組み立てたラジオを改造とか改良をすれば大丈夫ということになりました。 |
◇回 路◇
安上がりのスーパーの改造となります。
目に留まったのは、昔組み立てた安上がりのスーパー、これを改造することに決定しました。
改造方針はというと、タイトルどおり見た目、つまりビジュアルです。映像ではありませんが、色々な球の姿を楽しもうと考えてみました。 |
◇フロント◇
ダイアル目盛で周波数が一目で分かります。
安上がりのスーパーのポリバリコンは外して430PFのエアバリに取り替えました。ついでに周波数が一目で分かるようにダイアル目盛板を付けてみました。
自作のIFTはそのまま利用しています。 |
◇改造に使用したラジオ◇
当時、限界まで安価に仕上げたスーパー
真空管ラジオでビジュアルとなると球の容姿でしょうか。
つまり、気分次第で球を差し替えて容姿を楽しもうと考えました。ご存じかと思いますが、同名でそのまま差し替えが出来て、姿形の違うものとなればGT管となります。 GT管にはメタル管、G管(ST管のような形)と普通のストレートのGT管があります。 そこでこの3種類で揃えられる球を調べてみたところ、2種の球ならそこそこ見つけられましたが、3種類となるとなかなか無いものです。 |
◇ST管スタイル◇
通称ダルマ型の真空管、こういう形の真空管が一番人気があるようです。
最初に使っていた6SA7-6SK7-6SQ7-25L6-25AX4では揃えることが出来ない為、手持ち品の中から色々探し出してみたところ6A8-6K7-6Q7-25L6-25Z6という球でやっと揃えることが出来ました。 |
◇メタル管スタイル◇
灯りが見えず好まない方もいるようですが、この雰囲気も良いものです。
発振コイルは6WC5用を使い、6A8はG2,G3,G4をつなぎ6SA7と同じ回路で働かせています。 |
◇ストレート管◇
普通のストレートガラスバルブです。
変わったところで、3種ごちゃ混ぜの眺めも良いと思います。
交換時の注意点として、電源は必ずOFFにしてからです。また使用した後すぐには整流管、電力増幅管は非常に熱くなっています。 球が冷めてから交換するように心がけなければなりません。 |
<2011.08.03>