| ひょんなことからNECのラジオを入手しました、シャーシには「形式承認番号124」と書いてあるだけで型番は分からずじまいでした。
分からずじまいでは全くもって面白くないので、ネットでNECの真空管ラジオを色々調べをていたら「ラジオ博物館」の岡部さんの資料で型番がRA111(昭和23年製)だと分かりました。 このラジオは当時の高級品でBCバンドと6-18MCの2バンド仕様となっています。 しかし、中身は大改造されており、コイルは全部取り去られてトリオの中波コイル、IFTはスター、SPはワルツのモノバンドラジオに変わっていました。 |
◇当時は高級品◇
改造されていなければレストアでしたが・・・
| 原型は6WC5(混合)76(発振)6D6-6B7-42-80なのですが6WC5-6D6-6ZDH3A-76-42-5CG4になっておりました。
RA110というこの型のひとつ前のラジオは混合に6L7Gが使われていましたが、その後に効率の良い混合管6WC5が現れたので1部変更して型番も変えたともの思われます。 その他細部を調べてみると平滑コンデンサーは全部パンクしていました。 また、分解してバリコンの容量を調べてみると指定では450PFとなっていますが、実測475PFもあり市販のコイルは使えません。その為バリコンに合わせて全部巻くことになってしまいました。 そして、肝心なパワートランスは錆びていて電源をいれると、煙が出てくるのでとても使いものにはなりません。 このような状態でかなりの年数を経ている為、当然のごとく出力トランスも断線していました。 |
◇採用した回路◇
3WC5を使ったスーパーはメーカーでは作られませんでした。
| せっかくのNECですから、修理しようとガラクタ箱から交換用のトランスを探していたところヒーターが2.5Vのトランスが出てきました。
2.5Vか・・・まてよ、コイルもないことだし、どうせなら変わった球を使ってみるのも一興だなと3WC5-56-58A-3ZDH3A-2A5-80Kと2.5V管で構成を考えました。 オリジナルに戻すのもひとつの方法ですが、この3WC5,3ZDH3Aは6WC5,6ZDH3Aよりも後に作られた球で、メーカー製のラジオには採用されなかった球だった事を思いまし出しました。
|
◇改造されていた中身◇
部品が交換されて違うラジオになっていました。
| オリジナルの配線図を見ると発振コイルはプレート同調、球は半固定バイアス ですが、発振コイルはカソードタップ回路に、グリッドバイアスは自己バイアスに変更しました。
組み立ててから調整にかかったところ、発振を調べるとSWは発振しておりません 巻き上げたコイルのタップを上げるのはとても面倒なので下記のとおり簡単な方法をとることにしました。 ��56のプレート抵抗を50Kから10Kに替えたら18-7MHZまで発振するようになりました。 ��56のグリッドコンデンサー200PFを500PFに替えたらところ全域で発振しました。 しかし、TOから信号を入れダイアルを回すと1MHZ-1.4MHZの間は雑音が入り信号は入りません。 どうしたことかたとバリコンを調べるてみると途中で羽がショートしておりました。 面倒ですがバリコンを取り外して、羽根を動かしながら接触箇所を矯正して何とか修理しました。 |
◇完成した後ろ姿◇
NEC RA111改良型となります。?
| 周波数調整はデップメーター、周波数カウンター、テストオシレターを用いてダイアルの目盛どおりに追い込むことが出来ました。
構成は6球スーパーとなりますが、高周波増幅ではなく局部発信回路を専用の真空管でまかなっています。 こうすることにより安定度が増します。また、このラジオで不思議なのは純正のシールドケースで、この構造で6D6に使うと発振してしまいます。 この為、RA110では球にアルミホイルを巻いて対処しましたが、今回は改造ついでに普通のものに取り替え落ち着いています。去年のことですが・・・ |
<2015.10.24>