◇音の良いラジオに改造◇

 Hi-Fiというネームプレートが付いたSANYOの大型ラジオを入手しました。見るからに大変良い音がしそうな風体をしています。
 しかし、中身はトランスレス式の12BE6-12BD6-12AV6-30A5-19A3-12ZE8でSPは7インチが付いていました。
 HiFiというので期待して鳴らしてみると、さほどでもなく普通の音です。そこでもう少しましな音にしてみようと改造を施してみることにしました。
 参考になるようなものがないものかと、古い雑誌をぱらぱらめくってみるとナショナルN.P.C��7に「家庭用ラジオをHi-Fiに改造するには」という使えそうな記事を見つけました。


◇回 路 図◇

低周波増幅部の改造となります。


 その記事を要約してみると「IFTを広帯域、OPTを交換、NFBを掛ける、SPを良品に」でしたが、出てきた音は「はなはだつやのないカサカサした音」とあり、その原因は「箱が元のママなので高音部に比べ低音部が不足し、音のバランスが狂ったため」と書いてあります。
 そうすると、あまり欲張って改造しても無駄な努力となってしまうので、もう少し低音を出すためにSPを8インチに交換を考えました。
 また出力を増すために出力管を3極管の25AC5を使い、出力トランスも大型のものに変更しました。


◇HiFiラジオ◇

このラジオを改造しました。


 大体の構想が決まったのですが、12AV6にB+が100Vでは充分なドライブ電圧が取り出せないので、これを6AT6に交換しB+は180Vに上げます。
 球の構成は6BE6-6BD6-6AT6-※6AE5-25AC5-17Z3-6E5でマジックアイを含め7球となりました。
 ※6AE5は25AC5専用のドライバー管です。
 6E5も照度が若干落ちていましたので、この球にも180V加えました。


◇HiFiラジオ後部◇

サブシャーシ方式です。SPも口径の大きなものに変更。


 6AE5-25AC5-17Z3,OPTなどは素直にシャーシに乗せることが出来ないので、内部の空いている部分に小型のシャーシを作って組み込みました。
 今回採用した25AC5という球は、ポジティブグリッド、ダイレクトカップル3極管でドライバーの6AE5のカソードとこの球のG1は直結します。
 電源回路ではチョークトランスを使う計画でしたが、スペースを確保できないため日立の2SC1030というパワートランジスターをリップルフィルターとして使いました。


◇低周波増幅部◇

SPの後部にぴたりとセットします。


 さて、問題の結果はどうかと申しますと、改造前よりも少しましかな?という程度でありました。
 やはり、本に記されているように本格的に改造するならSPは別の大きな箱に入れる必要があるとつくづく感じたところです。
 参考にしたナショナルN.P.C��7のHi-Fiラジオ(CF-745)の記事では、SPに8P-W1を使い大型密閉キャビネットを使っていました。


<2012.04.22>