このラジオは電波科学1951/7に6B8-6J8-6V6で外誌の紹介記事がありました。そして3ヶ月後の1951/10
に6SK7-955-6L7-6C5-6V6で製作記事が掲載されました。
このラジオは音質が良いと書いてあります。しかし、どういう訳かこの方式のラジオはその後に見かけなくなりました。 |
◇フロント側◇
6AC7-6K8-76-6G6-5MK9で組み立てました。
短期間で消えてしまったような方式だと思いましたが、「音質が良い」というのも大変気になるのでどのよう
なものか作ってみることにしました。
最初は6B8-6J8-6G6で作りましたが、思ったより感度不足なので6B8から6AC7に変更しました。更に6J8では発振が弱いので6K8に、低周波もゲイン不足の為 76を追加しました。 |
◇リ ヤ 側◇
シャーシーは昔々の既製品の小型タイプを使いました。
使用するコイルですが、製作記事では高一コイルを用いてますが、検波にプレートコイルを使っていません。
これでは高一コイルが勿体ないので、既製品を利用するなら並4コイルを2個使って、アンテナコイルは再生コイルを遊ばせ、検波用コイルはアンテナ コイルを使わなければよいでしょう。 私はスーパー用のアンテナコイルと、検波コイルはコア入りの1mHのコイルをほどいて210マイクロヘンリーにして、発振コイルを横に巻きました。 後にCQ誌を見ると、この検波法がダイレクトコンバージョンという名になって製作記事がありました。 これは送信、受信とも同じVFOが使えてトランシーバーに適しているといえます。 |
◇回 路 図◇
調整はP1のシンクロナイジング調節をアース側にして電波を受信、P2をプレート側にしておくとビートを生じ
るのでP1をG1側に回すと放送が聞こえる。ヒートが消えないときはP2をB+側に回します。
この方式はシンクロナイジング電圧を増やしすぎると選択度が悪くなり、また発振が弱すぎても選択度は悪くなると書いてあります。 組み立てて受信してみると感度は、再生付きの高1より悪く、並4程度です。 もし、作られるならば検波は6AJ8/ECH81か6AN7/ECH80が良いと思います。 あとがき
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<2021.01.10>