◆ストリップ型ラジオシリーズ その2◆

このページはストリップ型を取り上げてます。

◆ロクタル管使用のラジオ◆
ヘテロダイン


使用球:7Q7-7A7-7K7-7B5-7Y7


 このラジオはロクタル管を使いました。
 検波管の3極部にNFBを掛けるために2極部と3極部のカソードが別に出ている7K7を使いましたが、NFBを掛けない普通の回路なら7B6とその相当管が使えます。
 ロクタル管に相当するGT,MT管は下記のとおりです。
    7Q7=6SA7=6BE6/7A7=6SK7=6BD6
    7B6=6SQ7-6AV6/7B5=6K6=6AR5/7Y4=6X5=6X4
 整流管のヒーターは他の球と共通でよい。
 バリコンは最大300pFでシャーシーの後部に取り付けたのでバリコンの軸を延長した。
 電源変圧器はアメリカ製を改造。定格は180VX2,50mA,6.3V 2A


◇回 路 図◇


◆電池管使用のラジオ◆

電池管スーパー


使用球:1D7G-1E5GP-1H6G-1G5G

 電池管にはST/G管からSMT管まで色々ありますが、形が大きく今まで使っていないG管にしました。



 バリコンは同調側が最大容量300pFのトラッキングレス/コイル(ボビンの直径20mm)−アンテナコイル:120t,25t/発振コイル:100t,25t
電源変圧器は100V,DC20mA/2.7VX2,0.7A、直熱管を使い、スピーカーも内蔵したのでアンテナをつないでスイッチを入れると直ぐに音が出ます。
 最初、スピーカー内蔵の為ハウリングを起こしたので1G5を取り替えたら直りました。



◆3球の5球式ラジオ◆
3球レフレックススーパー


使用球:6K8-7R7-32L7


 複合管を使い、中間周波増幅と低周波増幅をレフレックスにして5球スーパーと同等のラジオを3球にしました。ただ低周波増幅はスクリーングリッドをプレートとして、3極管として使いました。



 球のヒーターは直列につなぎますが、100V-(32+6.3+6.3)Vだけ電圧を下げる必要があり、抵抗を使うと発熱が大きいので古くから使われているコンデンサーを使う方法を採用しました。
 モーターの進相用のコンデンサーの中古品で耐圧はAC200V、割合大型ですが発熱がないので他の部品に近づけることが出来便利です。
 バリコンは同調側が最大280pFのポリバリコン、発振コイルはアメリカA.E.S社の6K8,6SA7のどちらにも使える品です。
 中間周波変圧器は、複同調のトランジスタ用を使いました。
 シャーシーは、厚さ1mmのアルミ板をコの字型に曲げて作りましたが、スピーカーとバリコンを下に入れたので深くなり強度が心配なので下側を補強してあります。



◆電池管使用のスーパー◆
電池管スーパー(ST)


 周波数変換32、中間周波増幅34.34 2段 プレート検波32 出力33です。32の周波数変換は、カソードが無いので、帰還コイルに2本の線を巻き、フィラメントの両端につないであります。
 中間周波増福は電池管のGmが小さいので、2段にして全線の2段用IFT,C7,C7,C8を使いましたが、1段用に取り替える予定です。
 30シリーズには2極管が無いのでプレート検波にしました。この場合中間周波増幅管のグリッドバイアスを変化させて、感度調整を付けました。
 この方法は2極管検波、その後ろに音量調整をつける方法に比べると使いにくいラジオになりました。これは、改造計画中です。



◇回 路 図◇

<2007.10.02 公開>


◆トランスレス3ペン◆


 球ラジオを作るときに、手に入りにくい部品があります。再生用の50PFの通称マメコンもその1つです。



 そこでマメコンの代わりに50KΩのVRを使いマメコンのところには62PFの固定コンデンサーを入れました。
この固定コンデンサーは、50KΩのVRの中間で再生が起きる容量にします。スイッチ付きVRを使ったので、マメコンを使う場合の別付けのスイッチが要らなくなりました。
 ヒーターは直列にして、AC100Vから点火しましたが、6.3V,1Aのヒータートランスがあればトランスでヒーターを点ける方がよいでしょう。
 VCはスーパー用のポリバリコンのアンテナ用と発振用を並列につないで使います。
 36の頭のシールドは、ケミコンのケースの利用です。



【その1】 【その2】